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在宅ターミナルケア17 ~父復活~

注射に切り替えて、最初はモルヒネ量が少なかったみたいで、息苦しさを訴えていましたが、量を少し増加したら、かなり楽になった様子でした。

注射に切り替えてから、一緒に抗生物質も点滴静注していたのですが、抗生物質を投与し始めてから、息苦しさがなくなってきたみたいで、父は元気になって来ました。今まで、日に日に悪くなって行く日々だったのですが、状態が良くなってきたのは初めて。そして、点滴静注を初めて4日目の時に

「ポテトチップが食べたい」

と言い出しました。4日前は、口から物が食べられなくなり注射に切り替えたのに、食べたいと言われても~って戸惑いましたが、ターミナルケアの場合は、ダメという項目ないんです。


ターミナルケアとは、治す医療じゃないのです。患者が一番快適に過ごせる環境を作っていく医療なんですよね。だから、主治医も「基本的にやってはいけないことはありません」と言ってました。これは、父がゴルフをやりたいと初期に言った時に主治医に相談した時に言われた言葉です。ですから、食べたいものは食べさせてあげれば良いのです。

血液検査で、ナトリウム不足だと言われていたので、たぶん塩分が欲しかったのではないかと思うのですよね。抗生物質のおかげで、肺の炎症が解消されたみたいで、一時的に本当に恐ろしいくらい回復しました。たぶん、こんなにすごく抗生物質が効く人は父くらいなものじゃないですか? だって、今まで、抗生物質を使った事無かったから、感受性高いんですよ。身体も反応良いんだろうなぁ。というか、やることやること(放射線もそうだけど)本当に効果を発してきていましたから。身体は素直ですねぇと主治医も言ってましたしね。やっぱり、病院かからないとこういうメリットがあるんだと思いました。

で、主治医に相談する事も無く、ポテトチップスを買いに行きましたが、父の希望のポテトチップスは売ってない。父の希望は、薄味ではない普通のポテトチップスなんだけど、今は、どれも薄味ばっかり。コンソメ味とか別の味はお気に召さない様子。つまり、塩分が欲しいんですよね。それでも、薄味のポテトチップスをその日から、毎日食べていました。本当に普通に食べてました。買って来たその日は、なんと一袋食べちゃったんです。

これは、ビックリ!!!!  一体、この回復力は何なんだ!!!

回復力は、食欲だけではなく、良く話もするようになりました。実は、話をすると胸が苦しくなると言って、必要な事以外はあまりしゃべらなかったのですが、元気だった頃と同じ様に、普通に日常会話を楽しむくらいに回復しました。

丁度、それがお盆の頃。今まで、お見舞いの人を一切断っていたのですが、ゴルフ仲間のお見舞いを許可し、会話を楽しんでいたようです。そして、その人達が持ってきたコーヒーゼリーが美味いから毎日食べたいと言い出し、旦那がその店までコーヒーゼリーを買いに行ってくれました。

そして、お盆休みに妹と妹の旦那も来ました。父は、母、私、妹、妹の旦那と私の旦那に、自分の希望(財産やその他の事も含めて)を話しました。父は、「自分の言いたい事が、話せて良かった」と満足そう。その日は、本当に一日父の話を聞いていた気がします。自分の気持ちも(ちょっと今後の不安の件もすべて含んで)父にぶつけられました。本音トークできた一日でした。ただ、ちょっと私ってきつい性格なのかもしれないって思ったけど(父に対してではないですが)言いたいこと全部吐き出しちゃって、父はきちんと受け止めてくれました。本当に、この人は偉大な人だと感心しました。 

父の素晴らしいところは、過去のことは過去。今日話したことで、全部忘れろ。今線を引いたから、ここから気持ちを再スタートさせて、これからの事を考えていけと。(いやぁ、恥ずかしながらまだ過去引きずってて、再スタートできない私だけど) 父は、今の状況をきちんと把握していて、それを解決するために父なりの理想論をいろいろ述べて教えてくださいました。なかなか、理想と現実はうまくはいかないのですが、あの日の父との会話は、一生心に刻んでいかなくてはいけない言葉だと感じてます。

抗生物質投与で、奇跡的な回復を見せた父。1週間くらいそういう元気な時期が丁度お盆の時期と重なった事も今から思えば不思議な事だと思います。父も、私達家族も、そういう時間を持てた事で、精神的な区切りも付けられたのではないかと思います。あと、この場所で生涯を閉じる事が出来れば、何も思い残す事ないんじゃないかなぁと。

そして、もうどんな状況になろうとも、父はこの部屋で最期まで過ごさせてあげようと思いました。主治医も、訪問看護師たちも、家族もすでにそう思っていたので、なにかあったら救急車を呼ぶという選択肢はなくなりました。もう、なにがあっても、動じない。つまりはそういうことですね、家族は。
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きいこ

Author:きいこ
千葉県房総半島の端っこでのんびり暮らしています。主婦からパートのおばさんになりました。 大学生と高校生の子供がいます。

趣味はビーチコーミング ビーチコーミングは別に専門のブログを立ち上げました。

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きいこのビーチコーミング日記


実家の父の在宅介護記録もあります。父の介護を通して家族の在り方などをつづっています。

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